アオリイカ

2016年9月2日

アオリイカ

英名:Bigfin Reef Squid
学名:Sepioteuthis lessoniana
別名/地方名:モイカ(愛知県南知多・高知県宿毛)、ミズイカ(九州)、バショウイカ(静岡県沼津)、秋イカ(京都府宮津)、シルイチャー(沖縄)

アオリイカ(名古屋港水族館)撮影日:2018/11/29
アオリイカ(名古屋港水族館)撮影日:2018/11/29
アオリイカのオス(名古屋港水族館)撮影日:2018/11/08
アオリイカのオス(名古屋港水族館)撮影日:2018/11/08
アオリイカ(名古屋港水族館)撮影日:2018/11/08
アオリイカ(名古屋港水族館)撮影日:2018/11/08

アオリイカで検索をするとかなりの数の釣り関連のページがヒットします。(エギングという)
獰猛な性格で積極的に餌をとる習性から餌木と呼ばれる疑似餌(ルアー)で狙います。生きたアジなどを泳がせての釣りも行われます。

かくいう私も毎年狙って釣りに出かけるのですが必ず秋。これは初夏に生まれた子イカがコロッケから草鞋程度の大きさになった頃で数も多く比較的狙いやすいということです。もう一つのシーズンが春先からゴールデンウィーク頃の春イカといわれる時期。これは前年産まれたアオリイカが産卵のために接岸する季節にあたり時に3-4Kgもの大型が狙える時期となります。秋に比べ数が少なく我慢の釣りになるので私は苦手。

このように私がやっている釣りの対象魚ですから水族館で見かければ興味深く眺めてきます。アオリイカについての情報は水族館、図鑑などより釣り雑誌からの情報が多いくらい。

海岸近くの浅場の海藻帯で産まれたアオリイカは積極的に餌を獲り、毎日自分の体重の2-3倍も食べまくりぐんぐん大きくなります。釣りでのハイシーズンになると毎週出かけていた時期もあるのですがほんの1週間のことで一回りずつ大きくなっていくというのが実感できるほどの成長スピードでした。

このアオリイカは初夏に産まれ、翌年の春には産卵で次の世代へ繋ぐことで生涯を閉じます。1年魚というやつです。

一般の人にはあまりなじみが薄いかもしれませんがアオリイカは高級魚の部類。街の魚屋さんであまり見かけないのは料亭などへ高級食材として出荷されてしまい流通量は多くないからです。漁港近くの魚屋さん土産物屋さんで見ることはありますがお値段はそれなりに高級です。

釣りあげると薄手のビニール袋だと食い破る強い歯を持つことと墨を吐くのですぐにしめるのですが死んだ瞬間に体色が変わります。

釣りあげた瞬間には興奮して濃い飴色の褐色ですが、両目の間を小さなナイフ状の締め具で突くと一瞬で透明な体色へと変わります。この時正確に中央を突かないと体の左右半分だけが透明になったりもします。海水での氷水にビニール袋に入れて持ち帰ります(イカは真水に触れると味が落ちます、また海水であっても直接水に触れる白濁して良くない)。帰宅するころにはお刺身で見慣れた真っ白い状態へと変化しています。

アオリイカ 撮影日:2018/09/20
アオリイカ 撮影日:2018/09/20

アオリイカを釣っていると足元まで針掛かりしたアオリイカを追いかけるようにもう1匹(1ハイ)付いてくることが良くあります。これは釣れたアオリイカがメスの場合には周辺に居たオスが付いてきます。ところが釣れたのがオスだとメスが付いてくることはまずありません。メスって冷たいんですね。

アオリイカ(名古屋港水族館)撮影日:2018/11/08
アオリイカ(名古屋港水族館)撮影日:2018/11/08

オス・メスの見分け方は簡単で、オスがスジ模様(線状)、メスが斑点模様(点状)の薄緑の白点があります。オスの方が大きくなるとも聞きますが私は秋イカしかやらないのであまり実感できません。

アオリイカのオス(名古屋港水族館)撮影日:2018/11/08
アオリイカのオス(名古屋港水族館)撮影日:2018/11/08
アオリイカのオス(名古屋港水族館)撮影日:2018/11/29
アオリイカのメス(名古屋港水族館)撮影日:2018/11/29

水族館では必ず餌やりの時間があるはずですがいまだにこのタイミングに当たりません。何を与えているのか?、どのような捕食行動をするのか?、すごく興味があるのですが一度見てみたいと思っています。

(引用:ウィキペディア)
アオリイカ(障泥烏賊、Sepioteuthis lessoniana) は、ヤリイカ科・アオリイカ属に属するイカの一種。日本沿岸に分布する大型のイカで、食用や釣りの対象として人気がある。

 

アオリイカの卵
アオリイカの卵

外部リンク Wikipedia
最終更新日:201/12/23


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