まぎらわしいタイの仲間を釣り人目線で見分ける
つい先日の5月中旬に釣ったキビレ(キビレダイ)です。

じつはこの時クロダイだと思い「へっへぇ~、チヌ釣っちゃったもんねぇ~。」と普段以上のチャラさで軽く自慢の嫌がらせメールを釣り仲間たちに送っておきました。(クロダイ=黒鯛を中京から関西圏の釣り人はチヌと呼ぶ人が多いです)
ここで「軽く」と書いたのは、チヌ(クロダイ)なら40cmはまだまだのサイズ。本当に自慢できるのは50cmオーバーかな?というのが私なりの見解。
でもキビレならそこそこ良いサイズというかほぼ最大級ですから、もっともっと自慢しておくべきだったなという後悔をしています。
親しい釣友たちでも40cmオーバーのキビレを釣った奴なんてほとんどいませんから。
ここは釣りブログではないので自慢話はサラリとすませておわります。(笑)
夜釣りだったこともありうっかり見誤りましたがここできちんと違いを整理しておきます。
外見からわかりやすいのがヒレの一部が黄色くなった個体が多いのです。でも暗い場所だったりするだけでなく、ほとんどこの黄色が出ていない個体もいるからやっかいです。

釣れる場所というかキビレの生活圏によるのか白っぽいままのキビレも結構います。しかし死んでしまって調理する段階では黄色が鮮やかになってはっきりしてくるような気もします。
一番確実なのは側線の通り方を見ること。側線から背びれまでのウロコの数を数えてみるとキビレは側線が山なりでウロコが少ない(3-4枚)、クロダイだと側線が直線的でウロコが多い(5-6枚)。

生態的には、クロダイも河川などの汽水域に入ってきますが、キビレはもっともっと汽水の場所(上流)にまで平気で上ってきます。
クロダイの産卵は春といわれ、場所にもよりますが2月中旬から3月のノッコミと言われる時期に釣れるクロダイは腹パンパンに卵を持っています。
(釣られた興奮で卵を漏らすものもいる)
一方、キビレは秋に産卵するようで春先に釣りあげても卵は持っていません。
食味は鈍い私にはほとんどわかりません。
しいて言うならクロダイの方がやや磯臭いと感じることがあります。それはその釣り場、その場所での毎日のエサとなる甲殻類をより多く食っているからだと思っています。
キビレの方が味が淡泊ですが、魚としての旨味がやや乏しいような、、、個人的な感想ですが。
同じ場所に居れば普段のエサはほぼ同じものを食っているようですが、キビレの方がルアー(釣りで使う擬似餌のこと)への反応も良いことが多いのでイワシなどの小魚をより多く獲っているのかもしれません。
あと名古屋港周辺、衣浦湾ではマダイを狙って釣るのは難しいです。ましてや河口域のような汽水域へは入ってきません。
マダイとクロダイは遺伝子的にはほとんど違いが無いと言われるほどです。全然色が違うのにね。
→ マダイ(真鯛)
マダイとクロダイでは食味はより近いというより、皮を引いてしまったらほとんどわからないと思っています。
もっともこんなこだわりは釣り人目線での話。お魚屋さんでもけっこう適当に「黒鯛」と書かれたキビレが売られていたり、適当に「タイ」として売られていたりもします。
クロダイ、キビレ、マダイまでは「鯛=タイ」で良いとしてもヘダイという魚もいます。
→ ヘダイ
これはやや食味が落ちるとされているのでヘダイまで「タイ」と表記している魚屋さんは信用ならないと個人的に思っています。
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