豊川稲荷 -商売繁盛祈願-
豊川稲荷は商売繁盛の神様
目次
1.基本情報
- 正式名称:豊川閣 妙厳寺(みょうごんじ)
- 所在地:〒442-8538 豊川市豊川町1番地
- 電話番号:0533-85-2030
- 最寄駅:JR飯田線 豊川駅から徒歩5分/名鉄豊川線 豊川稲荷駅から徒歩5分
- 入場料:無し
- 公式HP
2.豊川稲荷とは
豊川稲荷(豊川いなり)と称していますが山号を園福山、豊川閣妙厳寺(みょうごんじ)とする曹洞宗の寺院です。こちらのご本尊は千手観音さま。
なので本殿でのご参拝でパンパンと柏手を打って良いものか以前は迷ったものです。最近はそっと手を合わせる合掌。ほかのお社(やしろ)によっては柏手とかなり適当にやらせてもらっています。
稲荷神社の総本社は伏見稲荷大社(京都府)とされていますが豊川稲荷はちょっと系統が違うようです。
境内の鎮守として祀られる「吒枳尼真天」(だきにしんてん)が馬ではなくて狐に跨っていたことから稲荷と呼ばれるようになったそうです。
3.商売繁盛の神様としてお参り
私や周りの人の間では商売の神様と信仰されていて、参道のみやげもの屋でも熊手や招き猫が沢山並んでいます。
東京、大阪などに別院を持ち商売繁盛だけでなく芸能面でもご利益があるといわれているようです。
ちなみに東京の別院は唯一の直轄別院で大岡越前守の勧請によるものだそうですよ。
4.見落としがちな凄いところ
参拝に向かって歩いていくといくつも案内看板があります。これを読みながら進めば「ほぉ~。」「そりゃすごい。」といった発見があるものです。
そんなところを一部ですが紹介してみます。
総門

こちらが入口となる総門。この左手にある看板を読んでみると門扉と両袖の扉のことが書かれています。

一千有余年の樹齢を重ねた巨木から作られた欅の一枚板だそうです。欅独特の如鱗(うろこ)のような木目は類まれな木材として専門家の間でも有名なんだそうです。きっとすんげぇ~高価な材料なんでしょうね。

素通りするだけでなく、ちょっとなでなでしてみてはいかがでしょうか。
また飾り金具もその厚み、細工の精緻さは必見です。
山門

今川義元公の寄進によるこの山門が現存建造物では最古の建物だそうです。1536年(天文5年)といえば約480年前となりますが、重機や電動工具も無かった時代によく作ったものですよね。
大本殿
参道の鳥居をくぐり向かった先にあるのが大本殿。

この本殿前には豊川吒枳尼真天(だきにしんてん)のことや御真言のことが書かれています。「オンシラバッタニリウンソワカ」と唱えて参拝しましょう。

こちらの本殿の扉にも欅の一枚板が使われていたり、細工や彫刻にも贅を尽くした造りがうかがえます。


奥の院・きつね塚への参道
大本殿での参拝が済んだら右手へ進みますと奥の院、きつね塚への案内が出ています。


階段を下った参道です。この経路にもいくつもの建物やお社があります。
素通りするわけにはいかないのがこちらのおさすり大黒天。

「よこしまな我欲をもって祈願することなかれ」と書かれていています。見透かされているようでドキッとしますがたっぷりなでなでしてきました。
ちなみに途中でひいた七福神みくじの大黒様をすりすりしてご利益倍増を祈願します。でもこういうのをよこしまな我欲というのかもしれませんけど。

きつね塚へ向かう参道
おさすり大黒天のお社の右手から延びるきつね塚への参道です。大きな樹木によってつくられた影が神秘的な畏れのようなものを感じさせます。

先に進むときつね塚への入り口となる鳥居。

奉納されたたくさんのお狐さま。いったいいくつあるのでしょうか。壮観でもあり、少し怖いような雰囲気すら感じます。

石で彫られたお狐さまですが良く見ていくと少しずつ表情が違っています。奉納される方の願い事によってなど選べるのでしょうか?。いまどきのことですからカタログでもあるのかもしれませんね。

奥の院
きつね塚から少し戻り、奥の院へ向かいます。こちらが奥の院。

旧本殿の内陣をこちらへ移したものだそうです。約200年前(1814年)のものになるそうです。それを昭和5年の改築に際し奥の院拝殿となったそうです。
景雲門
正直な話これまでは素通りしていました。今回よくよく見てみれば彫刻、飾り金具なども手抜きの無い見事な建物です。

この門の両側に地蔵菩薩さまと大黒さまが祀られています。


子宝子育地蔵尊の方には願を書き込んだよだれかけがかけられています。ちょっと拾い読みしてみると微笑ましい「おとうとがほしいです。」などと書かれたものなど。

御真言を唱えながらこちらの宝珠をさするのだそうです。

もう一方の大黒さまには打ち出の小槌を掴んで御真言を七回繰り返しながら願い事をします。

目いっぱいのご利益をいただくためにこのマス目の中に手を突っ込んで振り回してまいりました。


景雲門から本殿前広場へ戻れます。
今回写真に載せたお社や建物以外にもみどころは沢山ありまさにご利益満載のパワースポットという感じです。
5.おみくじ
私が触れないわけにいかないのがおみくじのこと。
多くの方が引かれるのはこちらのおみくじ。檀家の方が「ご参拝者の方との信頼関係によるもの」と語られる無人のおみくじ売り場。

お賽銭箱へおみくじ料を奉じたら自分で引いてその番号の札を頂くということです。


半吉でしたが「よろこび事半吉のちはよし」ということですからいいでしょ!。都合の良いところだけ読み、悪いことはあっさり忘れることにしています。
豊川稲荷さんではここ以外でも何種類かのおみくじがありました。




6.駅・駐車場・参道など周辺の光景
最寄駅はJR飯田線の豊川駅、名鉄豊川線の豊川稲荷駅から徒歩3分。
(駅はほぼ同じ場所に並んである)


車の場合は東名高速豊川ICより5分。
駐車場は豊川稲荷大駐車場(幸町交差点)などがあります。こちらは1回500円(普通車)という料金体系。参道でみやげものを物色したり食事をしたりという方におすすめ。
私はささっとお参りだけする時には豊川商店街駅前駐車場を利用します。こちらは最初の1時間まで100円/20分、以降100円/30分といった料金体系なので短時間ならこちらがおすすめ。

ただどちらも初詣の時期には大変混み合うことは覚悟しておきましょう。
正月三が日だけで約100万人と言われています。私は一月の中旬から後半に出かけますので上記の駐車場でほとんど大丈夫でした。
駅からの参道は約500mほどですがレトロな雰囲気を残したお店も多く楽しめますよ。ごく一部ですが紹介します。




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