ヨロイイタチウオ 激珍しい!シールの付いた深海高級魚

ヨロイイタチウオ

英名:Snubnose brotula、Armoured cusk
学名:Hoplobrotuda armata

お魚の価値って立場によって異なる場合が多々ありますね。漁師さんなら高く売れる商品価値で、主婦なら調理が簡単に出来ておいしいお魚が重宝だったり。

水族館側から見れば「この魚は珍しいんですよ。しかも泳いでいるところを見せる生態展示は難しいんだからね。」なんてお魚もお客の大半は「なんか地味ぃ~。」で通り過ごして行ったりとかね。

竹島水族館のヨロイイタチウオ紹介
竹島水族館のヨロイイタチウオ紹介

激珍しい!シールまで付いているのに「へぇ~。」だけで通り過ぎていく人が90%、「どれ?、あっ!いたいた、ふぅ~ん。」と一応は水槽を覗いていく人が9.9%。

じゃあ残りの0.1%の変わり者っていうか変人は、、、
その一人が わ た し 。

ヨロイイタチウオ(竹島水族館)
ヨロイイタチウオ(竹島水族館)

イタチウオという魚の存在を知っていたりして「ヨロイ(鎧)ってのは何で?。」と疑問をもった人かもしれません。

イタチウオは比較的浅い岩礁帯の底に棲み口髭があることで(淡水)ナマズにそっくりな魚です。

ヨロイイタチウオを図鑑で調べてみると「鰓蓋に鋭い棘(トゲ)がある。」とのこと。この棘で身を守るさまや、西洋風のトゲトゲ鎧になぞらえたのかもしれません。

ヨロイイタチウオ(竹島水族館)
ヨロイイタチウオ(竹島水族館)

私ももう何度も泳いでいる姿を覗き込んで観察してきましたが「チラッと見えるあれがそうかなぁ~?」という感じ。

何度も何度も写真に撮ってはパソコン上で拡大して観たりしてもよくわからない。ここが上手く撮れたら記事にしようと先送りされてきたお魚です。(上手く撮れたら追加するけどね)

ところがネットの画像検索をしてみればあっさり見つかるものですね。そのネットで知ったことを他にもいくつか拾い出してみるとさらに興味深いこともみつかりました。

先のイタチウオにはナマズのような髭が6本もあるのでヨロイイタチウオの顎下のビロビロも髭なのかな?と思っていたら、これ腹ビレなんだそうです。Wikipediaの記載によれば「下顎にある一対の髭状のものは腹鰭で、眼の直下付近の起部から鰓蓋後縁を超えない程度に糸状に伸びる2本の軟条からなる。 」ということ。

ヨロイイタチウオ(竹島水族館)
ヨロイイタチウオ(竹島水族館)深海魚なのでもっと暗い場所に居ると思うんだけど
ヨロイイタチウオ(竹島水族館)
ヨロイイタチウオ(竹島水族館)上の写真をレベル補正→コントラスト調整したもの

ナマズのように上部(鼻の周辺)には無いが、顎下から2本延びる様子は髭にしか見えない。でも腹ビレだからね

また大型のものは鮮魚として商品価値が高く卸値1kg当たり2-3千円で取引されることもある高級魚であるとも。

よく主婦の方が「魚屋さんでは見たこともないけど食べられるの?。」なんて言いますが本当の高級魚扱いされる魚こそ魚屋さんの店頭には並ばないことも多いのです。

美味しさが半端なく商品価値が高い高級魚も居れば、それにプラスして希少性だったり、鮮度管理の面から流通に乗らずに産地や漁師さんで消費されてしまうお魚があるのです。(物流の発達で随分変わってきたけどね)

料亭などの高級店へ直接運ばれてしまう、または市場でも金に糸目を付けず買いさらわれて街の魚屋さんにまでまわってこないだけ、というのが本当の高級魚なのかもしれません。

私のような庶民はたまたま産地近くの料理屋さんで見つけられたらラッキー!ってくらいでしか口にできません。

外部リンク Wikipedia(ヨロイイタチウオへリンク)
最終投稿日:2017/06/19


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