テナガエビ もう6月となればこいつの季節
「もう6月ですね、じゃあそろそろ様子を見にいきますか?。」でこいつに逢いに矢作川へ出かけてきました。

長いこと釣りを続けていると、このように釣りモノで季節を強く意識するような習性が染みついてきます。
普段の釣りでは90%以上がキャッチアンドリリースで写真を撮ったら海にお帰りいただくことがほとんどです。
そんな私が「食いてぇ~!、たらふく食いたいから沢山釣りてぇ~。」と張り切って出かけていくのが、アオリイカ、キジハタ、そして今回のテナガエビ。
しばらく酒に浸してから素揚げかカラアゲ粉を軽くつけて油で揚げます。鮮やかな赤色に揚がるので軽く塩を振って出来上がりです。
これが香ばしくて本当に美味い。
(※寄生虫の居る可能性があるので淡水テナガエビの生食は避けた方が良い)
イタリア料理などで使われるテナガエビは別物で実はアカザエビのことがほとんどです。こちらは蒲郡周辺や駿河湾周辺で深海魚丼となったり、街の洋食屋さんで味わえます。



(淡水)テナガエビはたまに居酒屋さんや日本料理店でみかけますが珍しいように感じます。
テナガエビは淡水や汽水域に生息する大型のエビで乱暴な言い方をすればどこにでも居ます。
今回は矢作川まで出かけましたがもっと小規模な河川にも居ます。おそらく伊勢湾、衣浦湾、三河湾へそそぐほぼ全ての河川で獲れるはずです。
それもすぐ足元の浅い場所にいますので、夜に懐中電灯の灯りで探してみれば赤い目が光って見えます。
大きなものでは雄の長く伸びたハサミまで入れたら30cm近くにまでなります。

Wikipediaによればテナガエビ科テナガエビ属の下で何種類かに分類されるそうですが、たぶん今回のこれはテナガエビ。
→ Wikipedia テナガエビ
→ Wikipedia アカザエビ(洋食屋さんの手長エビ)
泥を吐かせるために1-2日は生かしておくと良いと聞きタライサイズの容器に入れておいたことがありました。
共食いするんですよ、こいつら。放っておけば最後の一匹になるまで喧嘩を繰り返すようです。
名古屋港水族館ではボラの稚魚や、ハゼ類なんかと一緒に入れられていたように思います。そんなに沢山のテナガエビを入れられないのはこの喧嘩をするからだと思います。
大きな水槽で数匹、また木の下や岩陰に隠れる習性もあってテナガエビに気が付かない人がほとんどではないかと想像しています。
テナガエビは雑食で釣りをするエサは釣りエサ店で手に入る、ゴカイ類、サシ、ミミズなどなんでもOKです。その他にスーパーなど入手できるソーセージ、ハンペン、冷凍エビ(ブラックタイガーなど)でも十分な釣果が獲られます。
しかも、ちょっとあれば十分です。最初の1尾が釣れればそれをハサミで切り刻んでエサにすればこれが最高のエサになります。共食いするくらいだからね。
この時期の雌(メス)は卵を抱いているので、釣り上げたダメージが少なければなるべくリリースしてやりましょう。
そうそう、手長のとおりの長い鋏をもったものが雄(オス)、鋏が小さいものが雌(メス)です。
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