ジュゴン
標準和名：ジュゴン
英名：Dugong
学名：Dugong dugon
別名/地方名：ザンノイオ（沖縄）
人魚伝説のモデルになったともいわれるのがジュゴン。日本で見られるのは唯一鳥羽水族館でのみということです。また世界に目を向けてもほんの数か所だけという貴重な珍獣です。
インド洋、西太平洋、紅海に分布していますが絶滅危惧種に指定される地域もあるほど減少しているようです。
浅い場所に居るので漁による混獲の問題、エサ場などの生息環境の悪化、そしておとなしい性格と身を守るすべがなく逃げることしか出来ない生態からも厳しい状況は続くものと思います。
全長で3ｍほど、体重は4-500kgという大型の生きものゆえに飼育も大変だと思いますが頑張っていただきたいものです。
海牛目ジュゴン科ジュゴン属というのは本種のみ。哺乳類ですから卵ではなく幼獣を出産します。
鳥羽水族館でも以前は雄雌のペアでの飼育を行っていた期間もあったのですが、現在はメスのセレナ1頭だけですから赤ちゃんにお目にかかるのは難しいですね。
良く見てみると顔の口の周りや背中（特に尾ビレにかけて）に産毛が生えています。こんなところで魚類ではなく哺乳類なんだなと感じました。
また良く似た生きものでマナティーとの比較ですが尻尾（尾ビレ）の形態を見れば一目瞭然です。
ジュゴンはイルカやクジラのように切れ込んでいますが、マナティーは丸型のヘラのような形です。
外部リンク Wikipedia（ジュゴンへリンク）
最終投稿日：2018/05/24
