竹島水族館のマフグに歯がない理由「歯切り」は誰が?
フグの形態的特徴の一つが腹ビレが無いこと。そしてもう一つはクチバシのような形をした鋭い4枚歯を持っていること。
私の記憶ではこうなっていました。

昨日の6月1日に竹島水族館のマフグをみていて気が付いたのですが「あれ?歯が無い??。」。

お土産物のはく製だって、、、

県内でもこんなことが気になる奴は私だけかもしれません。(笑)
気になりだしたらもう止まらない!、あらためて他のフグの水槽と行ったり来たりをすることに。
こちらは竹島水族館での看板ともいえるアラレフグのガッちゃん。(この子には名前があるようだ)

自慢の4枚歯がはっきり見えます。
次は私のお気に入りのひとつコクテンフグ。

コクテンフグは4枚歯です。

ややすきっ歯ですがスジモヨウフグも4枚歯。
ハリセンボンと間違えられやすいネズミフグは歯が確認できません。(たぶん切られている?、これも初めて気が付いたわぁ~。)
【追記】2017年6月10日
ネズミフグはハリセンボン属なので上下1つずつの2枚歯でした。

じつはこれについての答えはだいたいわかってます。
フグの歯は大変鋭く危険なので漁獲されるとすぐにペンチやニッパーで歯を折ることがあるそうです。
釣りをしていると「あれっ?!。」と思った瞬間にラインやワームと呼ぶプラスチック状の疑似餌が切られることが多々あります。まるでカミソリのような切れ味です。
こんなのにうっかり噛まれたら流血ものなんでしょうね。
もう一つ最近ではフグ養殖もさかんに行われていて、何度か「歯切り」という作業が行われるのだそうです。
共食いなのか単なる喧嘩なのかわかりませんが、ほかのフグに噛みついて死なせたり、死なないまでも商品価値が下がったり、病気になったりすることが高確率であるのだそうです。
商品管理、衛生管理の面でもこの歯切りという作業は重要なことだそうです。稚魚の段階から出荷されるまで2回くらいするらしいですね。(つまり1度切ってもまた成長する)
水族館へ来る前に漁師さんの手で歯切りが行われていたのか、水族館の飼育員さんがフグを入れる水槽(※)を考えて歯切りをしているのか気になるところです。
(※混泳する魚種や大きさによるのでは?、別にケンカしないなら良いわけですし)
まあ知ったところで「へぇ~、そうだったんだぁ。」と言うだけですが、、、。
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